Art workshop DAY2 「触覚のドローイング」
金沢でアートワークショップを2日に渡り実施!
2日目は、中学生から高校生までを対象に行いました。
感覚を使いより研ぎ澄ますこと。
前回は嗅覚の可視化でしたが・・・
高学年なのでかなり難易度をあげて
触る感覚のみで形や質感、色まで
捉えるドローイングをしました。
利き手と反対の手にポリ袋をしばります。
袋の中には様々な小さいパーツや部品が入っており、
片手で触った感覚のみでデッサンをします。
(袋をいきなり手首に縛られ皆ドキドキ。一見様子がだいぶ怪しめです笑)
どんな素材が何なのか、
それがどれくらい重いのか、
どんなものに使われているのか、
といった全体像を把握するのは
視覚情報だけではないはず…。
デッサンに限らずとも全ての事柄は、
輪郭を感覚で捉え、多角的な方面
からの考察、そして頭の中で描き答え
を導きだす事はすべてにおいて
共通するプロセスだと考えています。
初めは鉛筆で様々な角度から
アウトラインやスケッチを。
最後は質感から色までも推測し着彩へ。
描き終わったら最後袋の中の
パーツをだして描いたものと
比較しながら発表しました。
私達は、目や見えるものばかりを
過信しすぎるあまり、きちんと物事をあまり見ていない
ということが多くないでしょうか?
そういった感覚を養うには、、
と考えたプログラムです。
上手く描くことが正解でなく、
このように多角的に捉え観察し
想像することの練習で、
そこに面白さを少しでも感じてくれて
いたらと思います。
実はこのプログラム、我々が学生時代
KIDI恩師MARKから教わったカリキュラムを
少しアップデートしたもの。
金沢でやったことを今度は金沢で
次世代に伝えたいなと
考えたのがきっかけでした。
大人は実は意外と触感はというと・・・
手先の感覚が年々鈍りすぎて
なかなか難しいのです…笑
若い子達は超能力者か!というほど
質感や色までとらえた透視のような
デッサンができていました。
皆んな真剣に観察できて、本当に素晴らしいドローイングができたと思います!
次は大人にもやってみたいですね!
by ADEA 甲賀ゆうこ/原嶋なつみ