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Visualized Smell

子ども向けワークショップ 

香りを可視化する

Art workshop 「香りを可視化する」
未就学児から中学校一年生までを対象に、

金沢のroot design office にて初のワークショップを行いました。

今回のアートワークショップの趣旨は、
「感覚を使いより研ぎ澄ますこと」

デジタル台頭により利便性は向上した

けれど、その代わりに人間が本来持つ感覚を

だんだん使わなくなってきてるのではないのか…

と最近思うのですが、
 

目や見えるものばかりを過信しすぎるあまり、

本質を捉える力は果たして養われているのだろうか…と。

今回は嗅覚だけを頼りに

絵を描いてみる試みをしてみました!

(都会の子は落ち葉など燃えた匂い自体を嗅いだ事ないから、

焦げ臭いってのを知らないらしいです…これはまずい汗)

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ガチャ玉にそれぞれアロマの香りを入れ
それをくじのように引いて、

その香りを嗅ぎながら絵を描いていきました。

キーワードになるイメージする色、

物語、言葉や図形などたくさん並べ、

それを組み合わせて絵にしていきます。

嗅覚は唯一脳信号として伝達するのではなく、

記憶を司る海馬にダイレクトに作用します。

その人がもつ記憶で香りのデータは蓄積し、

記憶により香りの知識は刷り込みされていくものなので、

年齢が若ければ若いほどイメージがとんでもなく斬新!
オレンジ=太陽の香り…だったりユニークな

ものがたくさんでてくるのです。

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描き終わったら最後発表と

香りの種明かし。
絵はいつだって正しい答えなんてありません。

捉え方や発想は正解がなく自由なものだから。

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絵のイメージは
ブラックペッパー、

ベンゾイン、

フランキンセンス、

ラベンダー、

グレープフルーツ でした!

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ブラックペッパー インド産

中世ヨーロッパでは長期保存が出来るスパイスとして重宝され、大航海時代が始まるきっかけとなったとも言われています。スパイシーな色味とタッチが素敵です!

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ラベンダー ブルガリア産

リラックスするような優しいあたたかな雰囲気がする色合い。古代ローマ人はラベンダーを入れ入浴していたと言われています。ラベンダーの語源はラテン語の「洗う」から来たものです。

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グレープフルーツ フランス産

学名の「paradisi」は楽園という意味です。香りが楽園のような幸福感を感じさせることから名付けられました。何となくそんな楽園感や元気な感じを感じませんか?

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フランキンセンス エジプト産

オリバナム・乳香とも言われます。古代エジプト、バビロニア、ヘブライといったさまざまな文明で、宗教儀式に使われてきました。聖書にもイエスが誕生してすぐから22回も登場し、宗教には欠かせない存在です。フランキンセンスの語源は、中世フランス語の「純粋」の意味と、ラテン語の「燻す」という言葉が合わさったものです。古くから神聖なものとして扱われてきました。

ウッディーで深い香り。何色も重ねた深い色が香りをうまく捉えています。

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ベンゾイン ジャワ産

「ジャワ島渡来の香り」という意味の言葉が名前の由来です。古くから悪霊祓いや宗教儀式に使われたほか、薬や香水の原料としても使われました。ベンゾインは熱帯の高木の樹脂から抽出され、バニラのような甘い香りが特徴。安息香と言われるように落ち着く作用があります。温かな陽の光みたいですね。

とても素敵な絵が沢山できました。
なんとなくイメージは

すごく・・・・わかりますよね⁈
子どもたちはやはり鋭い!!!

by ADEA 甲賀ゆうこ/原嶋なつみ